GARDENING
ガーデニング
英国庭園
日本もイギリスも庭を愛する数少ない民族です。明治時代から大正時代にも英国のナチュラルガーデンを伝統的な日本の庭園に融合させる試みもあったほどですから、日本の庭園文化と英国のガーデニング文化には深いつながりを感じます。
日本でも北海道や長野県など夏に冷涼な気候の土地では英国スタイルの見事なお庭を見ることができますが、それ以外の地域では夏の暑さが一番の問題です。日本の気候に合った植物を選定し、一年を通してお花を楽しむことのできるナチュラルガーデンを日本にも広めていき、多くのお客様に楽しんでいただきたいと思っています。
お庭のプランニング
庭屋一如(ていおくいちにょ)という言葉があります。庭と家は一体であるという意味です。お庭があっての家であり家があってのお庭である、と同時に人があっての家と庭です。そこに住む人が家とお庭に何を求めるかが重要なポイントであり、1年を通してお庭とどう過ごしていくかをお聞きすることによってお庭のイメージは膨らんでいきます。
ずっといる場所だからこそ長く愛せるお庭を一緒に考えてそして長い時間をかけて作っていくことが大切だと思っています。
雑草を育てる人
「雑草という名の草はない」と仰ったのは昭和天皇です。「雑草化する」という言葉もたびたび聞くことがあります。生命力のある草花は人の手を入れなくても命をつないでどんどん繁殖していきます。どれも名前のある植物です。華やかな花を咲かせなくても、有用な実をつけなくてもそれぞれに命ある植物です。
昔、イギリスの自宅のお庭で可愛い雑草をちゃんと植えなおして育てていたので隣人につけられたあだ名です。Weed Planter=雑草を育てる人。ちゃんと名前で呼べば、もうそれは雑草ではありません。どんな草花も愛おしいと思えるのでは。