最近、花業界の将来について考えることが多いです
元テレビ朝日のアナウンサーで前田有紀という方がいます。今、年齢は34歳だそうです。
2年前に突然アナウンサーを退職されたのですが、アイドル的に人気のあるアナウンサーだったので急な引退が唐突な感じでした。
先日、ある雑誌にその前田有紀さんが今はお花屋さんで働いているということが載っていました。どうやら退職後にイギリスに渡って、語学勉強をした後で地元のフラワースクールに通って、今は都内のお花屋さんに普通に履歴書を送って採用されたそうです。花を一生の仕事にしたいそうです。
そういえば昔はこんな日本人の女性がたくさんイギリスに留学していたなと思います。前田さんはどこのスクールに行ったのかは分かりませんが、コンスタンススプライやジェーンパッカー、ポーラプライクなど、どのスクールも花の仕事を目指す日本人の女性たちでいっぱいでした。
最近はそのポジションが韓国や中国の女性に代わられてしまって寂しい思いをしていましたが、今でも少なからずこのような日本女性がいることに感動しました。こういうことがきっかけで、日本の女性の中にも同じように英国のお花にあこがれて、お花の仕事を目指す人が増えたら良いなと思います。
おそらく、前田さんはあまり目立ちたくないと思っていることでしょうが、お花業界の人間としては彼女の生き方がシンボリックに日本の女性の目に映ってくれたらいいなと思います。
ところで、あの「花時間」が今出ている夏号をもって休刊するそうです。誠に残念なことです。お花に興味を持っている人が減っていることがその理由でしょう。20年前のオープンからずっと「花時間」はわたしの身近にある存在で、仕事をしていくうえで大きな支えでした。その本がもう定期的に出ないことは寂しいという言葉しかありません。本当にありがとうございましたという気持ちです。
夏号にはローズグローブの作品をたくさん載せていただきました。しかもわたしの写真まで小さくですが載っています。この大きな節目の号に載せていただいたことに感謝しています。