英国式フラワーアレンジメントのお店 フローリストローズグローブ FLORIST ROSE GROVE

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桜の花に想うこと

満開の桜を散らす雨が続いています。今年の桜は期間が短いのかもしれません。


車で街を走ることが多いのですが、いろんな場所に桜が咲いているのを見かけます。ここにも植えてあるのかという発見が多いように感じます。桜の木は、近くで見れば木肌で認識することができますが一つ一つ見てるわけではないので花が咲いて初めて見つけられます。1週間足らずの満開の花をつけて、あとはそれほど注目されないのも可笑しく感じます。わたしは秋の紅葉する桜の葉も好きです。桜の木の下の落ち葉は色も鮮やかでグラデーションも素敵です。考えてみれば花より紅葉する桜の方が好きかもしれません。もともと落葉樹の儚さが好きなのですが。


先日、ある雑誌でマツコデラックスさんの手記が載っていました。わたしは彼女の番組が好きでよく見ています。豪快で歯に衣着せぬ物言いの人のように見えて、実際は繊細で弱者に対しての愛情を感じます。それが人気の秘密なのでしょうか。ゲイという社会的に少数派であることはある意味、社会を底辺から客観的に見ることができているのではないでしょうか。だからあれほど売れっ子で人気があっても浮ついた感じがしないのだと思います。


彼女の言葉で良い言葉がありました。「どんな人間でも、生まれた時の宿命なんてない。今自分ができる範囲で腐らずにやっている人にだけ、自分の道が見えてくるんじゃない。仕事も人生も、今与えられていることを精一杯やる。その繰り返しでしかないと、私は思っている」。

自分の与えられている仕事を手を抜かず一生懸命にやることの大切さ。これは人の基本だと思います。たとえゲイであってもどういう仕事であっても、人としての基本をしっかりとわきまえていることが人として、尊敬や人気を集める道理ではないのでしょか。彼女はそういう人なのだと感じました。見習いたいと思います。


桜の花も、花が散りそして新しい葉が芽吹いています。これからまた一年後の花のために、ただ真面目に月日を重ねていくのでしょう。そして花が咲き多くの人を楽しませてくれます。来年の花をみる自分はどんな自分なのでしょうか。一つ歳を取っているだけでは無いことを。

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